今回は、海外メディアが選ぶ、2018年に世界のストリートで流行したベストなブランドをご紹介!!
2018年は興味深い年であり、ストリートファッション業界は、想像もできない方法で様々なファッション空間に浸透しました。
今年2018年3月には、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のMen’s Artistic Director(男性芸術監督)に「ヴァージル・アブロ」が任命され、キム・ジョーンズによって引き継がれたことも衝撃でした。
そして6月初めには、CFDA (米国ファッション協議会) が主催する2017年度 CFDA Fashion Awards (CFDA ファッション・アワード) にて、Supreme(シュプリーム)が Menswear Designer of the Year Award を受賞しました。
Fashion of Business(ファッションビジネスに携わる世界中の業界人の間で必読とされているブログ)によると、今年2018年初頭に「セリーヌ(CELINE)」のアーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターに就任し業界を騒がせた「エディ・スリマン(Hedi Slimane)」も、Supremeと同様のドロップシステムを採用すると発表しています。
今のファッション業界は、販売する物と販売する方法を正確に把握している新しい世代のデザイナーが市場を支配しています。
Abloh、Jerry Lorenzo、Ronnie Fieg、John Elliott のようなデザイナーは、今のファッション業界や世界中のファッションスタイルに大きな影響を与えています。
2018年も半年が過ぎた今、どのブランドが消費者が望んでいたユニークなアイテムをリリースしたのか?ファッション業界で会話の話題に多く上がったのは誰なのか?ここでは、海外メディアが選ぶ、2018年に世界のストリートで流行したベストなブランドをピック!!
Rimowa
RIMOWA(リモワ)は、ドイツに拠点をおく創業120年を迎えた老舗スーツケースメーカー。
伝統に忠実でありながら時代の先端を行くスーツケースブランドとして世界中で愛されています。
今年は何と言ってもSUPREME(シュプリーム)とのコラボには度肝を抜かれましたね。
創業120年の歴史を更新して近代化するという使命を果たしたリモワCEOの「アレクサンドル・アーノー」CEOも20代。
Louis Vuitton
昨年のSupremeとLouis Vuittonのメガコラボレーションを取り巻く騒動は、フランスの伝統的なファッション業界にも激震をもたらしました。
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のメンズアーティスティック・ディレクターに”OFF-WHITE”のヴァージル・アブローが就任することを発表し、代表取締役会長兼CEOであるマイケル・バーク氏は次のようにコメントを発表した。「2006年にヴァージルがフェンディ(FENDI)で働いていた時から、彼の活躍は目を見張るものがありました。彼の天性のクリエイティビティと大胆なアプローチが、ファッションの世界だけでなく、今日の様々なカルチャーにおいても関連性を築いていることにとても興奮しています」
これに対してヴァージルも、「ルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクターのポジションに携わることはとても光栄なことです。ルイ・ヴィトンの伝統とクリエイティビティは重要なインスピレーションであり、現代と並行してその両方を参照することを期待しています」
ヴァージル・アブローが今後もファッション業界の最前線に立つことは間違いないでしょう。
Fear of God
Jerry Lorenzo(ジェリー・ロレンゾ)が立ち上げたLA発のブランド「Ferar of God(フィアーオブゴッド)」。
ブランドを立ち上げて以来、着実に人気を高めていったFerar of God。しかし、今年2018年は一気にその人気が急上昇しました。
2月には、NBAオールスターウィークエンドで、マイケル・ジョーダンが背中に「Killmonger」という文字が入ったカスタムのサテンコーチジャケットを着ていたことも話題となりました。
ジャスティン・ビーバーが愛用しているブランドとしても有名ですね。
SSENSEやThe Websterのような世界的有名なセレクトショップとコラボしたり、今年は、NIKE × Ferar of God のコラボもリリース予定なので、まだまだ話題は絶えませんね。
Alyx
ALYX(アリクス)とは、ファッションデザイナーのマシュー・ウィリアムスが手掛けるウィメンズウェアブランド。
カニエ・ウェストのDondaクリエイティブ・エージェンシーを通じて現れたデザイナーである。
コアなファンの方だったら、アメリカ音楽業界で数々のビッグネームのクリエイティヴディレクターを務めてきた実績や、一世を風靡したDJチーム、BEENTRILL での活躍から、既に彼の名前を聞いたことがある人もいるかもしれない。
ALYX(アリクス)とは、彼の愛娘の名前から由来しています。娘の名前を冠して一からブランドを始めたところから、彼にとってこのブランドはパーソナルで、家族のためのもので、真摯な気持ちでこれから長きに渡ってファッションと向き合っていく決意を示しているのか、ということがわかると思います。
今では、ファッション業界だけでなく香水や化粧品業界にも拡大しているので、明るい未来が想像できますね。
Nike
常にフットウェア業界のTOPに君臨するNIKE(ナイキ)。
最近では、旧友であるVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)に「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」のメンズウェアデザイナーを引き継ぎ、自身は「Dior Homme(ディオール・オム)」へと電撃移籍したKim Jones(キム・ジョーンズ)だが、「GU(ジーユー)」と同じく秘密裏に「NikeLab(ナイキ ラボ)」とのコラボカプセルを製作していたことが明らかになり、話題となっています。
そしてワールドカップ前ということで、ヴァージル・アブローとのコラボレーションによるフットボールコレクションも誕生しました。
高校時代にヒップホップを聴きながらサッカーの試合に向かったというアブローの若年期をインスピレーション源にした同コレクションでは、「FOOTBALL, MON AMOUR=最愛のフットボール」の名の通り、そのサッカーへの愛を表現したフットボールシャツ&ショーツ、手袋、スニーカーなどが展開されている。
常に話題が絶えないNIKE(ナイキ)は、今年の残り半年も消費者をビックリさせるニュースを放り込んでくるでしょう。
John Elliott
幼少期からデザインに突出した才能を見せていた、サンフランシスコ生まれのJohn Elliott(ジョン・エリオット)が展開するブランド。
毎回シンプルでありながらトレンドを取り入れたライフスタイルウエアを提案している彼のコレクションは高い評価を受け、2014年には将来有望な若手デザイナーに送られる名誉ある「GQ’s Best New Menswear Designers in America」を受賞しました。
NIKE VANDAL HIGH × JOHN ELLIOTT のコラボでは、ミニマル志向の観点から、アッパーでとくに目立つていた縁飾りをなくし、パネル周囲のより狭い範囲にパイビングを施し、縁を縫い返して仕上げることで、より滑らかで抜群にすっきりとしたスタイルを実現した。
そして、今年8月には絶大な人気を誇るレブロン・ジェームスとジョン・エリオットのコラボコレクション、「John Elliott×Nike LeBron」コレクションも発売を控えている。
Supreme
去年、Supreme(シュプリーム)が投資ファンドのカーライル・グループにその株式半分を5億ドル(約550億円)譲渡したことが話題とりましたね。
シュプリームの時価総額は、単純計算でおよそ11億ドル(約1210億円)にものぼるそうです。
設立当初は、NYの1店舗セレクトショップにすぎなかったSupremeが、いまや、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」とのコラボで世界を熱狂の渦に巻き込んだりと、世界中に影響を与えるストリートブランドとして急成長をとげました。
創業者であるジェームズ・ジェビア氏は、斬新なビジネスモデルと、常識離れのプロモーションが成功には不可欠だったと語っています。
今後どのような道を歩もうとも、シュプリームらしくブランドらしさを保ちながらその道を邁進していくのでしょう。
Kith
アメリカのスニーカー業界において絶大な影響力を持つコレクター/デザイナーの「Ronnie Fieg (ロニー・フィグ)」が手掛けるセレクトショップ『KITH (キス)』。
Ronnie Fieg(ロニー・ファーグ)が2011年にKithを立ち上げて以来、このブランドは、ファッション業界内で独自の空間を創造した不屈のストリートウェアとなっています。
Kithは誰も予想だにしていなかったコラボレーションも実現してきました。ニューヨーク・マンハッタンの五番街にある超高級百貨店「Bergdorf Goodman(バーグドルフ・グッドマン)」とのパートナーシップによるカプセルコレクションや、「Kith(キス)」とコカ・コーラ社のコラボレーションにより実現した公式のカプセルコレクションには、誰もが度肝を抜かれて大きな話題を呼びました。
さらには、絶大な支持者であるLeBron James と協力しコレクションを製作して、アクセシブルなアパレルを提供するという評判を確立しました。
今年2018年も、アメリカの俳優「Ray Liotta(レイリオッタ)」をキャンペーンモデルに起用したバーグドルフ・グッドマンとのコラボコレクションや、チャンピオンとのシグネチャー・スポーツウェア・コレクションまで、求められていたコラボレーションがいくつもありました。
5月には、NBA選手「Allen Iverson(アレン・アイバーソン)」をキャンペーンモデルに起用した「Mitchell&Ness」とのコラボでスポーツウェアコレクションをリリースして話題になりました。
様々な分野に浸透し続けているKITHの物語はまだまだ始まりにすぎませんね。
ということで今回は、海外メディアが選ぶ、2018年に世界のストリートで流行したベストなブランドをご紹介しました。
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