2016年8月からNetFlixにて配信が始まった、70年代後半のヒップホップ黎明期を描いたオリジナルドラマ『ゲットダウン』。

「ゲットダウン」は、『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』で知られる”バズ・ラーマン”監督による初のドラマ作品。

1970年代のアメリカ・ニューヨークのサウス・ブロンクスを舞台に、音楽やダンスを通じて自己表現しようとする5人のティーンエイジャーたちの目を通して、ラップ・ミュージック／ヒップホップ・カルチャー誕生の瞬間を描く全13話の連続ドラマとなっている。

また、HIP HOPの創始者と呼ばれている、グランドマスター・フラッシュ(Grandmaster Flash)、DJクール・ハーク(DJ Kool Herc)、カーティス・ブロウ(Kurtis Blow)といったレジェンドDJたちもアドバイザーとして映画に参加している。

ヒップホップや、ストリートカルチャーが好きな人にとっては、資料的にも当時のNYを知るうえでも素晴らしい内容となっています。「ぜひ見てください！」の一言で終わるのもアレなので、少し見所を紹介しようと思います。

’70年代後半のニューヨークを忠実に再現した衣装スタイルに注目！

バズ・ラーマン監督が、治安の悪い’70年代終わりのニューヨーク・サウスブロンクスの様子をリアルに鮮やかに再現している。

その鮮やかなムードを引き立たせているのが、’70年代当時を忠実に再現した衣装スタイル。

テレビドラマ「ジ・アメリカンズ」や「Sex&Drugs&Rock&Roll」「Flesh & Bone」などで活躍しているコスチュームデザイナーのジェリアナ・サン・フアンが衣装担当として就任。

当時の雰囲気をリアルに再現するため、当時のカタログを全て集めて、80年代に活躍したラッパー、カーティス・ブロウにも話を聞いたり、ニューヨークのストリートフォトグラファーとして活躍していたジョー・コンゾーとジャメール・シャバズの作品などをチェックしてインスピレーションを得たそう。

さらに、100人以上のエキストラの衣装にも手抜きなし！という徹底ぶり。

「見ている人をその時代に連れ戻し、引き込んでしまうようなドラマだと思うわ。見ていると自分が1977年にニューヨークにいたティーンの1人になったように感じられる。新鮮で新しくて躍動的な気分になれる作品よ。」と語っている。

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